当院では、脳卒中などで歩行が困難となった方を対象に、最新リハビリテーションロボット「ウェルウォーク」による歩行訓練を実施することができます。「ウェルウォーク」はトヨタ自動車(株)が藤田保健衛生大学と共同開発したリハビリ支援用ロボットで、運動学習理論に基づいた様々な支援機能を備えており、これまでにない歩行訓練が可能となっています。先行の臨床的研究では、屋内で歩けるレベルまで回復する速度が、従来の歩行訓練と比べて1.7倍になったという報告も挙がっています。
起立訓練は、リハビリ患者が日常生活動作を回復・維持する上で基礎となる訓練ですが、単調で辛い訓練です。脳卒中ガイドラインの中でも歩行障害におけるリハビリに対して推奨グレードAと評価されている重要な訓練です。この訓練を楽しみながら、継続していただけるように当院ではゲームを用いて起立訓練を行っています。
このゲームソフトは九州大学と共同で開発したもので、モニターの前の椅子に座り、「ヨーイスタート」という掛け声で始まり、立ち座りを行うと画面の中からかわいらしい木のアニメーションが伸びて行き、目標回数に達するまで“がんばれー”などの声が後押しをします。当院の維持リハビリでは、これを十分に活用しております。