老人保健施設 老健センターながお

認知症専門棟

認知症ケア

認知症専門棟とは

 認知症のため、日常生活になんらかの支障があり支援が必要な方に対し、認知症ケア専門の研修を修了したスタッフを配置し、一人ひとりのご利用者の個性や心身の状況、生活歴などを把握し、日常生活の援助を行う専門棟です。

認知症専門棟の役割

 認知症を治すのではなく、認知症であっても、普通に暮らせるようになることが目標です。

 基本的には半年から1年くらいかけて、穏やかで安心できる環境をつくり、ゆっくりと周辺症状※1を落ち着かせ、明るく笑顔で楽しく過ごせるよう、また自分でできることはなるだけ自分で行い、自発的に、かつ安全に過ごせるように援助をしていきます。

 そして、再び住み慣れた自宅に帰っていただけるよう、あるいはグループホームなどの施設にスムーズに移っていただけるようお手伝いをさせていただくことが私たちの役割です。

認知症の理解

 認知症があっても普通に暮らすには、まわりの方に「認知症」というものを理解していただくことも大事になります。

 最近は、認知症の治療も日々進んでおり、進行を遅らせたり、予防したり、いろんな治療法が研究されていますが、現状ではまだ治せない病気となっています。

 ただ、老年期の認知症はある意味、神様からの贈り物かもしれません。忘れるということは、確かに困ることもありますが、つらいことや嫌なこと、痛みや苦しみ、恐怖や悲しみなどのストレスを回避する方法であるのかもしれません。

中核症状と周辺症状(BPSD)

  • 認知症の中核症状とは、おぼえる、考える、判断するといった脳の機能が認知症により傷害され、失われていく症状であり、全ての患者にみられ、病気が進むにつれて進行するといわれます。
  • 周辺症状とは、認知症でも保たれている脳の部位が不必要に暴れて起こる症状であり、病気と関係なく出現することです。しかし、適切な対応など、きちんとしたケアを行うことで、最後まで周辺症状が現れない場合もあります。

認知症で特に問題なのは、認知症から来る周辺症状(BPSD)

 周辺症状(BPSD)には見えないものが見えたり、聞こえたり、作り話をしたり、大声を出したり、物を壊したり、攻撃したり、異物を口にしたり、などがあります。

 これらの症状は、苦痛や不安、不快なことなどが要因となって発生していることがほとんどです。ちゃんと理由があるのです。その理由をつかむには、その人の持病や生活背景、環境、人間関係など多岐にわたり、それらを総合的に判断し、想像しないとなかなかわかりません。

周辺症状が落ち着き、穏やかに暮らす... 認知症ケアの真髄。

 その人の気持ちを察し、受け入れ、寄り添うことで、これらの症状は緩和します。その人らしく暮らすことができます。

 わたしたちは、そういったケアを目指し、目標を達成させたいと思っています。

 いつも、うまくいくわけではありません。全ての人は、だれ一人同じ人はいません。だから、一人ひとりにしっかりと向き合ってケアをしていきます。実は、うまくいかない時に助けてくれるのも認知症の方たちだったりします。ちょっとした笑顔が私たちの励みになり、時にはどっちが助けられているのかわからなくなるくらいです。支えながら、支えてもらっている。そんな関係を作ることが、その人らしく暮らしてもらえることだと思っています。

認知症専門棟の入所判定・入所期間基準

老健入所判定の前提の基準があります。

【認知症専門棟の入所判定基準】
1) 認知症日常生活自立度が概ねⅢa以上の方。※1
2) 認知症による介護負担が増大し、しばらくの期間入所してリハビリ・生活リハビリを受けながら、在宅復帰、あるいは施設を探していきたいと希望されている方。
3) 主介護者が病気や事故で自宅での介護ができなくなったなど、緊急的対応が必要な方。あるいは介護負担の軽減を希望されている方。
注) 他利用者や職員に対し、暴力行為やセクハラ行為等があり、集団生活の適応が著しく困難であると判断した場合はご利用をお断りする場合があります。
【認知症専門棟の入所期間基準】
入所時に設定した目標を達成するための期間として、概ね6ヶ月~12ヶ月程度を入所期間の目安とする。尚、具体的な退所時期については個人差があるため、3ヶ月毎に行われる「サービス担当者会議」にて、本人・家族、各担当専門職間で話し合いながら進める。

認知症高齢者の日常生活自立度の判定基準

介護保険の介護認定調査の中に「認知症高齢者の日常生活自立度」という項目があります。判定基準は以下の通りです。

ランク 判定基準 見られる症状
何らかの認知症を有するが、日常生活は家庭内及び社会的にほぼ自立している。  
日常生活に支障を来たすような症状・行動や意志疎通の困難さが多少見られても、誰かが注意していれば自立できる。  
Ⅱa 家庭外で上記Ⅱの状態が見られる。 たびたび道に迷うとか、買い物や事務、金銭管理などそれまでできたことにミスが目立つ等
Ⅱb 家庭内でも上記Ⅱの状態が見られる。 服薬管理ができない、電話の対応や訪問者との対応など一人で留守番ができない等
日常生活に支障を来たすような症状・行動や意志疎通の困難さが見られ、介護を必要とする。  
Ⅲa 日中を中心として上記Ⅲの状態が見られる。 着替え、食事、排便、排尿が上手にできない、時間がかかる。
やたら物を口に入れる、物を拾い集める、徘徊、失禁、大声・奇声を上げる、火の不始末、不潔行為、性的異常行為等
Ⅲb 夜間を中心として上記Ⅲの状態が見られる。 ランクⅢaに同じ
日常生活に支障を来たすような症状・行動や意志疎通の困難さが頻繁に見られ、常に介護を必要とする。 ランクⅢに同じ
M 著しい精神症状や問題行動あるいは重篤な身体疾患が見られ、専門医療を必要とする。 せん妄、妄想、興奮、自傷・他害等の精神症状や精神症状に起因する問題行動が継続する状態等

認知症専門棟の対象範囲(Ⅰ~Ⅱbの方は一般棟の対象となります。)

お申し込みはこちら(「申し込みの流れ」ページ)

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